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【CONNECT #3】藤野真司(美術作家)

エンブレムフロー箱根のエントランスギャラリースペースにて、美術作家 藤野真司さんの個展「水晶体に満ちる – 光の標本」を2021年9月14日〜29日まで開催中。

美術作家 : 藤野真司 

大分県出身。京都などでキュレーターとして活動したバックボーンを持ち、現在は作家活動の傍ら星野リゾート 界 仙石原に所属しアート企画運営にも携わる。(2021年9月現在)

2019年にはスロベニアで行われたアーティスト・イン・レジデンス「ART OF NATURE2019」に招待され、作品発表。また2021年には渋谷ヒカリエで展示、箱根宮ノ下のカフェギャラリーNARAYAでも個展を開催するなど国内外問わず幅広く活動中。

藤野真司 HP : https://lit.link/shinjifujino

Instagram : https://www.instagram.com/shinji_fujino_works/tagged/

(ガラスやアクリルの表面に施された透明な筆跡が光によって可視化される作品のシリーズ【光の標本】)

光の標本

常日頃からあらゆる所に満ち溢れているはずの光。

めまぐるしく状況が変わる世界、生活の中で、そんな光に目が止まることはなかなかない。

「光の標本」は忙しさの中では思わず見過ごしてしまうものたちに、もう一度目を向けることの大切さをそっと囁いてくれるような作品となっています。

数年前、忙しい日々や様々なプレッシャーに追われて一度は作品制作から遠ざかった時期があったという藤野さん。
思わず見過ごしてしまう日々の「光」を集め写し出す当シリーズは自身の経験から生まれたのだそう。

( 難しい思考などは捨てて、ただぼーっとみて欲しい。と藤野さん。頭や目ではなく心で光の在処を探すとより楽しめるかも。)

自身の作品について

海外での展示の際、欧米諸国からのアーティスト達が自分が作品の中に描いたものやその意味合いなどを主張するなか、
藤野さんの作品は「そもそも光を受けないと現れない」「作品自体透明なのでその場その時間の背景で表情が変わる」ことから、
主体性をもって歴史を築いてきた欧米諸国出身のアーティスト作品とは対照に、自身の作品は「極めて受動的な、東アジア的な作品だと気付いた。」といいます。

( 一つ一つの異なる筆跡がそれぞれの光を写し出す。気に入った作品は購入もして頂けます。)

コロナ禍において展示会に足を運ぶことが難しくなってしまった昨年には、自身の作品の「レンタル」を実験的に実施。
全国各地に藤野さんの作品が旅をし、それぞれの地の光を映し出した。

無色透明がゆえ、そして光を受けてはじめてその姿を表す受動性ゆえに、その時その場の光によって違った寄り添い方をしてくれる藤野さんの作品たち。

エンブレムフロー箱根での展示は9/29まで。

藤野真司 個展 「水晶体に満ちる」

場所:エンブレムフロー箱根

会期:2021年9月14日〜9月29日
10:00〜22:00

展示の様子、次回展示の情報などはこちら↓

エンブレムフロー箱根 Instagram : https://www.instagram.com/emblemhotels/

藤野真司 次回個展 「網膜の記憶」

場所:Galerie Noeud – 埼玉県越谷市蒲生西町2−1−29

会期:2021年10月1日〜10月15日

10:00~20:00 ◆最終日は18:00まで