2015年に始まったエンブレムホテルは、2015年12月にオープンしたエンブレムホステル西新井、2017年12月にオープンしたエンブレムステイ金沢、2018年11月にオープンしたエンブレムフロー箱根の3施設を運営する会社となりました。
東京、金沢、箱根の3施設体制となり、エンブレムコネクターはそれぞれ異なるエリアで「つながりを生む場づくり」に「宿」というキーワードを通して取り組んでいます。そんなメンバー同士が施設・エリアの枠を超えて顔を合わせる機会を作りたいと思いEmblem Retreatを初開催しました。
Emblem Retreatの目的
特に3番目の「箱根を楽しむ!」ということが旅を扱う仕事をするエンブレムホテルにとっては重要だと考えました。ホテルは旅を扱う仕事だからこそ、そこで働く人々も常に旅人目線を持つべきだと思っています。そのため今回のリトリートでは、旅先での発見を楽しむセッションも企画しました。
Day 0
20.00 全員集合
リトリート開催の前日夜、各エリアでの仕事を終え、金沢、東京からメンバーが集合しました。グループディナーをしながら翌日からのチームメンバーに分かれ簡単な打ち合わせ。その後はグループワークに備えて打ち合わせをするメンバーから、久々の再会で会話が弾む人たちまで、それぞれが自由な時間を過ごします。いよいよ翌日からが本番です!
(バーで打ち合わせ中のメンバー)
(ディナー後は楽器を演奏してリラックス)
Day 1
9.00 Emblem Scavenger Hunt
初日の午前中はアイスブレークも兼ね、エンブレム流スカベンジャーハントを開催しました!
ルールは簡単。与えられたお題にふさわしい写真をチーム毎に分かれて箱根・強羅の街中で集めてくる、というゲームです。 今回はルール2として、「チームメンバー全員が写っていること」を加えました。
同じ景色でも「お題」を探して街を歩くと、新たな発見があるのがこのゲームの面白いところです。
(お題:アビーロード風)
12.00 Group Work
午後はチーム毎に分かれてプレゼンテーションの準備をしていきます。テーマは『エンブレムホテルの新規事業提案』です。
エンブレムホテルでは各施設でローカル⇆ゲスト⇆コネクターそれぞれが強固に繋がった形、『エンブレムトライアングル』の形成を常に目指しているのですが、その実現の為に様々なイベントの企画・開催を行っています。そしてそういったイベントの企画・立案は各施設のフロント・レストランのオペレーションに入るメンバーによって行われています。今回のグループワークはイベントの企画・立案のスキルを磨く目的もあるのですが、それ以上に「新しいアイデアを考え、挑戦する楽しさ」を共有したいという目的で行いました。
普段の業務の中で感じる課題のソリューションを深掘りするチーム、エンブレムフィロソフィーである「つながりを創る」部分をよりブラッシュアップするためのサービスを考えるチーム、日本にはない概念のイノベーティブな宿のアイデア出しをするチームと、チームによって様々なアイデアが出てきました。
14.00 Mid Review
各チームの方向性を確認するため、一度全員が集まり、チームリーダーから提案内容の概要説明をしてもらいました。どのチームも市場分析や事業性の検討など、残り時間でやるべきことが沢山ありそうです!
(コンセプト説明をするコネクター)
(プレゼン順はシンプルにあみだくじで決定)
17.00 Presentation
気がつけばあっという間に17時のプレゼンタイムとなりました。プレゼンでは客観的な意見を頂く為、WAB DESIGN株式会社代表アートディレクターの松本龍彦さん、株式会社マタビテクノロジーズ代表取締役CEOの植野力さんをお招きしました。主に松本さんからはクリエーティブ性やイノベーティブ性に関するフィードバックを、植野さんからは事業性に関するフィードバックを頂きました。
(Emblem Flow Hakoneのレストランバースペースでプレゼンを行いました)
(1チーム目、3MKのプレゼンテーション。EMBLEMで生まれたつながりの、その先のつながりをつくるウェブサービスの提案)
(2チーム目 Hommageのプレゼンテーション。 地域の店舗と宿泊施設をつなぐウェブサービスの提案)
(3チーム目 Team Avengersのプレゼンテーション。Pay as you wish、宿泊客やレストランの利用客が払いたいだけ払う、というコンセプトのホテルの提案)
18.30 結果発表
植野さんと松本さんから総評をいただきました。
植野さんからはポジティブな点として、エンブレムホテルのフィロソフィーである『繋がりをベースに面白いカルチャーを創り、地域にムーブメントを巻き起こす』という部分に関するビジネスアイデア提案が多かったことに良い意味で驚きがあったとのコメントをいただきました。一方で、プレゼンでの人への思いや内容の伝え方や、『ひと言で言うと〇〇です。』というように要点をまとめる部分を改善点としてアドバイス頂きました。
松本さんからは今回のプレゼンテーマの場合は会社の理念から生まれてくるアイデアからスタートするか、個人として実現したいアイデアからスタートするかの大きく二つに分かれるという考え方の話をして頂きました。
松本さんの話にもあったように、この3チームの中でも特に個人の経験をベースにプレゼンを行い、聞いている人たちの心を大いに惹きつけたTeam Avengersが今回は優勝となりました!
19.00 1日目終了!ディナータイム!
(近くの飲食店にて。疲れた頭をリフレッシュします!)
Day 2
7.00 Morning Yoga
コミュニティースペースを使いヨガレッスンを行いました。
箱根の自然とヨガの組み合わせは最高です!
9.00 Session by CCO Yosuke
エンブレムのCCO(Chief Connecting Officer) 、Yosukeさんによるセッションでは今のホテルマーケットについて学び、その後は今後のエンブレムの事業展開についての話がありました。エンブレムホテルは世界中で繋がりを生む宿を展開して行き、それぞれの施設が波状効果を生んで更なる面白い繋がりが生まれるというビジョンを改めてチームメンバー全員と共有しました。
12.00 2日間お疲れ様でした!みんなで写真撮影
最後はみんなで部屋の掃除をしてEmblem Retreatは 終了!
2019年もエンブレムホテル をよろしくお願いします!
ファシリテーターを担当したAkiから最後にひと言
初回の開催だった為、ゴタつきは多少ありましたが、それでもあっという間の2泊3日でした!
グループワークでの学びが大きかったのはもちろん、普段は別々の施設にいるメンバー間での交流が沢山あり、改めてチームメンバー全員でエンブレムの施設を面白く、独自のカルチャーのある空間にしようという情熱が共有できたことが何よりの大きな収穫でした。エンブレムらしく、旅するように毎年違う場所で開催できたら面白くなりそうです!
今回ジャッジを担当して頂いた方々
松本龍彦さん
ワヴデザイン株式会社 代表アートディレクター。Wab Design INC./ワヴデザイン株式会社は、プロモーション・ブランディングを中心に、ウェブ、アプリ、プリンティング、ムービーの制作を手掛けるデザインスタジオ。主な仕事に1LDK、CA4LA、shu uemura、渋谷VISIONなど。アジア太平洋広告祭、ニューヨークフェスティバル、広告電通賞グランプリなど受賞
ワヴデザイン株式会社:http://www.wab.cc
植野力さん
株式会社マタビテクノロジーズ代表取締役CEO。2014年にイスラエルに渡り、独自のアルゴリズムでイスラエルのスタートアップと世界の投資家をつなぐマッチングプラットフォーム「Million Times」を運営するAniwo社を共同創業。2018年日本に戻り、「世界中のまた旅したいをふやす」というミッションのもと株式会社マタビテクノロジーズを創業、現在インバウンド旅行者向けアプリを開発中。
株式会社マタビテクノロジーズ:https://matabi-tech.com
Writer/ Emblem Retreat 2019 Facilitator担当
松下秋裕 エンブレムホテル株式会社 マーケティングマネージャー
学生時代に国際政治学を学ぶため、旧ソ連の小国、エストニアに1年半留学。
世界中で面白い場やコミュニティーを創りたい、という想いから不動産業界に入ったものの、気がつけばお隣のホスピタリティ業界へ。エンブレムホテル一号店の立ち上げに参加し、現在に至る。 (Instagram:@aki.matsushita)