Meet Locals!
このコーナーでは、エンブレムに繋がっている面白いひとを取り上げ、紹介しています。気になる人が居たら、是非その人と繋がりに、エンブレムに会いに来てください!
今回取材させて頂いたのは、Kyosuke Okanoさん。
大学生シンガーソングライターで、普段は大学に通いながら、路上やバー、そしてエンブレムホステルでライブを行う。彼の面白いところは、ゲスト、スタッフを巻き込んでライブを行うこと。毎週木曜開催のopen micでは、彼の歌声を聴けるだけではなく、あなた自身も一緒に歌って演奏できます。
得意曲はビートルズ全般。
はじまりは、母が買ってきたギターと、毎日聴いていたビートルズの曲
音楽を自ら始めたのは、小学4年生の頃です。母親がたまたま買ってきたギターを見つけて、興味本位でやってみたのがきっかけです。その時弾いた曲はビートルズの曲。母親がビートルズの大ファンで、小さい頃から家の中ではずっとビートルズの曲が流れてたんです。やってみると楽しくて、そのままブラスバンド活動、中学生からは吹奏楽部、大学ではバンドを結成してずっと音楽に打ち込んでいました。
新しい挑戦、シンガーソングライターに
大学生になってから、ライブハウスでよく演奏してたんですが、悲しいことに解散せざるを得なくなったんです。この先どうしようかな~と思っていたら、ライブハウスでお世話になっていたオーナーさんが、当時僕が作っていた歌を褒めてくれたんです。
「このまま辞めるのはもったいない」と言ってくれて。
そうやって周りの人から認めてもらったこと、そして後押ししてもらったことで、シンガーソングライターへの道に踏み込めたんです。初めての挑戦だったので、最初の路上ライブをするまで、悩みに悩んですごく時間ごかかったのを覚えています。
エンブレムとの出会い
はじめは実家近くの柏駅近くの路上ライブからはじまりました。それから、何人かに声を掛けてもらえるようになり、地元の居酒屋やバーでも弾き語りをするようになりました。地元の色んな場所で演奏させて頂けるようになって、もっと活動範囲を広げたいと思っていた時に、エンブレムホステルのopen micイベントのチラシを見つけたんです。
実際にエンブレムにopen micを見に行ったら「やりたい!」と直感で感じて。それから僕が前代の方に継いでopen micを開催するようになったんです。
大好きなビートルズを弾いて、喜んでもらえることがやりがい
エンブレムでのライブは、普通の路上ライブでは味わえないことが沢山あります。まずは、外国人の前で歌を披露できること。
僕、ビートルズが大好きで、いつも定番曲として歌うんですけど、やっぱり見てくれるゲストがほとんど外国人なだけあって、いつも以上にリアクションが強く感じられます。「この曲を日本で聴けるなんて!」と、大喜びされたり、「なんでこの曲知ってるの?」と驚かれることもあるんです。ビートルズって昔から世界中の人に愛されている曲だから、その曲に思い出のある人や、その曲が大好きな人が多いんですよね。
だからこそ、ゲストに思い出に浸ってもらうために、僕なりのアレンジではなく、なるべく原曲と変わらないよう、丁寧にちゃんと歌うことを心がけています。やっぱり、練習して完璧に近づいた分、ゲストのリアクションも良くなるんです。こうやって、直に効果を感じられるが、やりがいですね。
人とつながり、一緒につくりあげるライブ
もうひとつ、エンブレムで特別に経験できることは、
ゲストと一緒にライブをつくりあげられること
です。普通の路上ライブって、僕が演奏する枠を借りて、一方的にお客さんに向けて曲を届ける。
一方、エンブレムでは、僕が声をかけて、演奏したいゲストが居れば自由に舞台に立ってもらえるし、僕が伴奏してゲストに歌ってもらうこともできる。ホテルのコネクター、地元の人、ホテルのゲスト、一人一人とつながって、そうやって一緒に盛り上がることが出来るのが、とても楽しいです。
もっと深くゲストと繋がり、それぞれのゲストの色を出していきたい
これからしていきたいことは、ゲストともっと深くつながることです。
open micによく来てくれるゲストって一人旅の人が多いんです。そういう人って、ホテルの中での体験や、人との繋がりを求めてると思うんですね。だからこそ、その人たちにもっとスペシャルな体験をさせてあげたい。「どこから来たの?どんな歌が好き?」という会話から、リクエストに応じて歌ったり、僕が伴奏して歌ってもらったり。もっと話しかけて、ゲストのことを知って、その人の心に残る思い出をつくってあげたいです。
あとは、もっと色んな人に参加してもらって、毎回参加してくれるゲストの色を出していけたらなと思います。
いま、一緒に歌ってくれるゲストは音楽経験者のゲストがほとんどで、友達同士で来ていても、一人は歌って、経験のない一方の人は歌うのを遠慮してしまったりするんです。そういう時、音楽経験の有無に関わらず、みんなが気軽に演奏に参加できるようにしたいです。
例えば、簡単に演奏できる打楽器を置くとか。そうしたら、誰でもライブに参加できるし、複数人での演奏もできるようになる。今は男性の参加が多いですが、女性や家族にも参加してもらって、毎回参加するゲストによって雰囲気の違うopen micをつくっていきたいです。
自分にしかできないことを、こつこつと継続していくこと
将来、プロとしての活動はぼんやりと描いています。でも、今は目の前にある、自分にしかできないことを継続させることが最優先だと思っています。実際ありがたいことに、今までプロへのお誘いを何件か頂いたりもするんですけど、演奏する楽曲や場所が制限されてしまう場合がほとんどで、それは、自分の描いている理想像じゃないんです。
僕が今、エンブレムで経験している、「色んな人と繋がって、ゲストと一緒にライブを作っていくこと」って自分の好きなことでもあり、なかなか他のアーティストも経験してきていないことなんです。今、自分にしかできていないことを、こつこつ継続して、より良いものにしていく。それが糧になって、その先に自分の理想とする結果が見えてくると思ってます。
Writer
寺田 さき エンブレムホステル西新井 フロントデスク コネクター
学生時代米国に留学、その後フロリダにあるディズニーワールドで半年間キャストとして働く。そこでの海外生活、また、趣味のゲストハウス巡りから人と繋がり、人生が豊かになる場を創りたいと想うようになる。第二新卒でエンブレムホテルに入社し、現在はフロント業務や地域の人へのインタビュー企画などに取り組む。